DVDドライブ共有機能設定はOSのファイル共有機能を応用し、他のパソコンのDVDドライブをネットワーク経由で参照できるようにする機能を提供します。
以降、DVDドライブを共有する側のパソコンを「ホストPC」と呼びます。また、共有されているDVDドライブをネットワーク経由で参照するパソコンを「クライアントPC」と呼びます。
DVDドライブ共有機能設定をご利用の場合は、ホストPCに「DVDドライブ共有機能 ホスト」アプリケーションを、クライアントPCに「DVDドライブ共有機能 クライアント」アプリケーションをそれぞれインストールする必要があります。
また、DVDドライブ共有機能設定はネットワークを利用してドライブの共有をおこないますので、DVDドライブ共有機能設定をご利用になる前に必ずホストPCとクライアントPCのネットワークの設定を完了しておく必要があります。
DVDドライブ共有機能を利用してできること、できないことは以下のとおりです。
DVDドライブ共有機能を利用してできること |
・
ホストPCが共有しているドライブに挿入されているディスク上のファイルの参照や実行。 |
DVDドライブ共有機能ではできないこと |
・ ホストPCが共有しているドライブに挿入されているディスクに挿入されている音楽CDやDVDビデオなどを再生する。 ・ ホストPCが共有しているドライブに対する書き込みをおこなう。 ・ ホストPCが共有しているドライブに挿入されているディスクを利用してクライアントPCのリカバリをおこなう。 |
DVDドライブ共有機能設定をご利用の場合は、ホストPCに「DVDドライブ共有機能 ホスト」アプリケーションを、クライアントPCに「DVDドライブ共有機能 クライアント」アプリケーションをそれぞれインストールする必要があります。
それぞれのアプリケーションがインストール済みである場合は改めてインストールする必要はありません。
1) 「DVDドライブ共有機能 クライアント」のインストール
(ア) パソコンを起動し、コンピューターの管理者のアカウント、あるいは管理者またはAdministratorsグループのメンバとしてログオンします。
(イ) 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「スタート」メニューを開きます。
(ウ)
ご利用のOSに応じて、以下の手順を実行します。
Windows(R) 7 をご利用の場合
1. 「スタート」メニューの「コンピューター」をクリックします。「コンピューター」が表示されます。
2. 「コンピューター」から、本ソフトウェアが格納されているドライブ、フォルダーへ移動します。
Windows(R) XPをご利用の場合
1. 「スタート」メニューの「マイ
コンピュータ」をクリックします。「マイ
コンピュータ フォルダ」が表示されます。
2. 「マイ コンピュータ
フォルダ」から、本アプリケーションが格納されているドライブ、フォルダーへ移動します。
(エ) 「Setup」または「Setup.exe」をクリックします。
(オ) 以降は表示された画面に従って操作してください。
2) 「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストール
(ア) 以下の点を事前にご確認ください。
① 「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストールの前に、クライアントPCへ「DVDドライブ共有機能 クライアント」のインストールを完了させたうえ、クライアントPCを起動しておいてください。
② 「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストールをおこなうには、以下の手順に従って「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストーラをクライアントPCからUSBメモリなどへコピーしたうえ、コピーしたインストーラをホストPC上で起動する必要があります。あらかじめUSBメモリなど、ファイルをクライアントPCからホストPCへコピーするための媒体を用意し、クライアントPCへ接続して利用可能な状態としておいてください。この媒体には10MB以上の空き容量が必要となります。
(イ)
ステップ1:「DVDドライブ共有機能
ホスト」インストーラのコピー
※この手順はクライアントPC上でおこないます。
① クライアントPCを起動してログオンします。
② デスクトップ上の「DVDドライブ共有機能 クライアント」アイコンをクリックします。「DVDドライブ共有機能 クライアント」の画面が開きます。
③ 「ホスト用プログラムのインストールファイルをコピーする」ボタンをクリックします。コピーの開始を確認するメッセージが開きます。続けて「はい」をクリックします。「フォルダーの参照」ウィンドウが開きます(Windwos XPおよびWindows Vistaでは「フォルダの参照」ウィンドウが開きます)。
④ 「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストーラをコピーするフォルダー(用意したUSBメモリなどの媒体上のフォルダー)を選択して「OK」をクリックします。ファイルのコピーが開始されます。
⑤ 「インストーラのコピーが完了しました」のメッセージが表示されたら、「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストーラのコピーは完了です。
(ウ)
ステップ2:「DVDドライブ共有機能
ホスト」のインストール
※この手順はホストPC上でおこないます。
① パソコンを起動し、コンピューターの管理者のアカウント、あるいは管理者またはAdministratorsグループのメンバとしてログオンします。
② クライアントPCからコピーした「DVDドライブ共有機能 ホスト」のインストーラが入っている媒体をホストPCへセットし、参照可能な状態とします。
③ 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「スタート」メニューを開きます。
④
ご利用のOSに応じて、以下の手順を実行します。
Windows(R) 7 をご利用の場合
1. 「スタート」メニューの「コンピューター」をクリックします。「コンピューター」が表示されます。
2. 「コンピューター」から、②で参照可能な状態とした「DVDドライブ共有機能
ホスト」のインストーラが格納されているドライブ、フォルダーへ移動します。
Windows Vista(R)をご利用の場合
1. 「スタート」メニューの「コンピュータ」をクリックします。「コンピュータ
フォルダ」が表示されます。
2. 「コンピュータ フォルダ」から、②で参照可能な状態とした「DVDドライブ共有機能
ホスト」のインストーラが格納されているドライブ、フォルダーへ移動します。
Windows(R) XPをご利用の場合
1. 「スタート」メニューの「マイ
コンピュータ」をクリックします。「マイ
コンピュータ フォルダ」が表示されます。
2. 「マイ コンピュータ
フォルダ」から、②で参照可能な状態とした「DVDドライブ共有機能
ホスト」のインストーラが格納されているドライブ、フォルダーへ移動します。
⑤ 「Setup」または「Setup.exe」をクリックします。
⑥ 以降は表示された画面に従って操作してください。
3)
USBクライアントポートを利用した「DVDドライブ共有機能ホスト」のインストール
※この手順は「USBクライアントポート」に対応した機種でのみご利用いただけます。
(ア) 以下の点を事前にご確認ください。
① クライアントPCとホストPCを起動し、共に管理者権限を持つユーザでログオンします。
(イ) ステップ1:USBクライアントポートの接続
※この手順はクライアントPC上でおこないます。
① USBクライアントポートをホストPCに接続します。「USBクライアント機能」が開きます。
② 「USBクライアント機能」で「DVDドライブ共有機能のインストール」をクリックします。「USBクライアント機能」が終了します。
(ウ) ステップ2:「DVDドライブ共有機能ホスト」のインストール
※この手順はホストPC上でおこないます。
① 上記(イ)の②を実行すると、新しいCD-ROMデバイスが認識されます。自動実行画面が表示されるので、「EasyShare.exe を実行」をクリックします。ホストPCでWindows XPをご利用の場合はEasyShare.exeが自動的に実行されます。
② 以降は表示された画面の指示に従って操作してください。
DVDドライブを共有する場合は、まずホストPCでDVDドライブを共有する設定をおこなったうえで、クライアントPCからホストPCが共有しているDVDドライブへ接続します。それぞれの手順は以下のとおりです。
1) ホストPCでDVDドライブを共有する
(ア) 「DVDドライブ共有機能 ホスト」を起動します。「DVDドライブ共有機能 ホスト」画面が表示されます。
(イ)
「詳細設定」ボタンをクリックして設定画面を表示します。
【注意】共有するDVDドライブ内のプログラムをクライアントPCから実行する場合は「共有モード」で「ファイルの読み込みと実行」を選択してから「詳細設定」をクリックします。
(ウ) 「共有するドライブ」「共有を許可するユーザー」を選択して、「ドライブの共有名」を入力します。
(エ) 「OK」をクリックして、「DVDドライブ共有機能 ホスト」画面に戻ります。
(オ) 「ドライブを共有する」ボタンをクリックします。「ユーザアカウント制御画面」が表示されたら「続行」をクリックします。
2) クライアントPCからホストPCが共有しているDVDドライブへ接続する
(ア) 「DVDドライブ共有機能 クライアント」を起動します。「DVDドライブ共有機能 クライアント」画面が表示されます。
(イ) 「詳細設定」ボタンをクリックして設定画面を表示します。
(ウ) 「接続先のコンピューター名またはIPアドレス」に「DVDドライブ共有機能 ホスト」の設定画面に表示されている「コンピューター名」を入力します。
(エ) 「接続先で共有しているドライブの共有名」に「DVDドライブ共有機能 ホスト」の設定画面で設定した「ドライブの共有名」を入力します。
(オ) 「OK」をクリックして、「DVDドライブ共有機能 クライアント」画面に戻ります。
(カ) 「共有ドライブに接続する」をクリックします。
(キ) 「ユーザー名」および「パスワード」入力ダイアログが表示されます。
(ク)
「DVDドライブ共有機能
ホスト」の設定画面で設定した「ユーザー名」を入力して、ユーザーに設定されている「パスワード」を入力して「OK」をクリックします。
セキュリティを高め安心してご利用いただくため、「パスワード」入力ダイアログで「パスワードを記憶する」設定をおこなった場合もパスワードは保存されません。
USBクライアントポートを利用してDVDドライブを共有する場合は、USBクライアントポートを接続して「DVDドライブ共有機能ホスト」および「DVDドライブ共有機能クライアント」を実行します。
1) クライアントPCでUSBクライアントポートをホストPCに接続します。「USBクライアント機能」が開きます。
2) 「USBクライアント機能」で「DVDドライブ共有機能とUSBメモリ機能」または「DVDドライブ共有機能」をクリックします。「USBクライアント機能」が終了します。
3)
ホストPCで、ご利用のOSに応じて以下の手順を実施します。
Windows(R) 7 または Windows Vista(R) をご利用の場合
ホストPCで自動実行画面が表示されるので、「EasyShare.exe を実行」をクリックします。
Windows XPをご利用の場合
通常はEasyShare.exeが自動的に実行されるためこの手順は不要です。自動実行画面が表示された場合は「EasyShare.exe を実行」をクリックします。
4) ホストPCで「DVDドライブ共有機能ホスト」が起動します。
5) 以降は、「DVDドライブの共有手順」の1)の手順でDVDドライブを共有します。
6) クライアントPCでは「DVDドライブ共有機能クライアント」が起動します。
7) 以降は、「DVDドライブの共有手順」の2)の手順でDVDドライブを共有します。
DVDドライブ共有機能設定はOSのファイルとフォルダーの共有機能を応用することにより、ホストPCのDVDドライブをクライアントPCから参照できるように設定を変更します。
一方、セキュリティソフトウェアをご利用の場合は、セキュリティソフトウェアが持つ外部からの不法なアクセスを防止する機能によりOSのファイルとフォルダーの共有機能が利用できないよう設定されている場合があります。このような設定がおこなわれている場合、DVDドライブ共有機能設定はOSのファイルとフォルダーの共有機能を利用することができなくなり、DVDドライブの共有に失敗します。
DVDドライブ共有機能設定をご利用になる場合は、セキュリティソフトウェアの設定を以下のように変更してご利用ください。
ファイル共有を有効とするため、ホストPC、クライアントPCをそれぞれ互いの「信頼ゾーン」へ追加します。コンピューターを「信頼ゾーン」へ追加する方法はご利用のノートンインターネットセキュリティのマニュアルをご参照ください。
ホストPC、クライアントPC間でファイルとフォルダーの共有が可能となる設定に変更してご利用ください。
「DVDドライブ共有機能 クライアント」の詳細設定画面で設定できる項目は以下のとおりです。
接続先のコンピューター名またはIPアドレス |
接続するDVDドライブを持つホストPCのコンピューター名またはIPアドレスを入力します。「DVDドライブ共有機能 ホスト」の設定画面に表示されている「コンピューター名」の内容を入力します。 |
ネットワーク上のホストPCを検索 |
このボタンをクリックするとネットワーク上に存在するホストPCを列挙することができます。接続先のホストPCを選択して「OK」ボタンをクリックすると「接続先のコンピューター名またはIPアドレス」に設定されます。 |
接続先で共有しているドライブの共有名 |
ホストPCで指定した「ドライブの共有名」を入力します。 |
空きドライブを自動的に割り当て |
自動的にMドライブ以降で空いているドライブ文字を指定して接続します。 |
ドライブ文字を指定 |
Mドライブ以降で空いているドライブ文字を任意で選択することができます。 |
アプリケーション起動中のみドライブに接続する |
起動時に「DVDドライブ共有機能 クライアント」画面を表示します。プログラム終了時に接続されているドライブを切断します。 |
PC起動時にタスクトレイに常駐する |
起動時に「DVDドライブ共有機能 クライアント」画面を表示せずにタスクトレイにアイコン化されます。プログラム終了時に接続されているドライブを切断します。 |
PC起動時にタスクトレイに常駐し、前回の設定で接続を開始する |
起動時に「DVDドライブ共有機能 クライアント」画面を表示せずにタスクトレイにアイコン化されます。起動時に前回起動時に接続していたドライブへの接続が開始され、パスワード入力画面が表示されます。プログラム終了時に接続されているドライブを切断します。 |
「DVDドライブ共有機能 ホスト」の詳細設定画面で設定できる項目は以下のとおりです。
共有するドライブ |
共有するドライブを選択します。指定したドライブに挿入されているディスクのファイルを参照することができます。 |
共有を許可するユーザー |
共有するドライブへのアクセスを許可するユーザーを選択します。ここで指定したユーザー名は「DVDドライブ共有機能 クライアント」で接続する際に指定するユーザー名になります。 |
コンピューター名 |
プログラムを実行しているPCの名前が表示されます。この項目は変更できません。ここで表示されているコンピューター名は「DVDドライブ共有機能 クライアント」の設定画面で指定します。 |
ドライブの共有名 |
指定したドライブの共有名を入力します。ここで指定した共有名は「DVDドライブ共有機能 クライアント」の設定画面で指定します。 |
「ファイルの読み込みと実行」選択時の共有ユーザー数 |
「ファイルの読み込みと実行」を選択したとき、共有しているドライブに接続できるユーザー数を指定することができます。共有しているドライブ内のプログラムをクライアントPCから実行する場合、OSやアプリケーションの動作により複数のユーザーがドライブに接続する場合がありますので、2人以上を指定してください。 |
アプリケーションウィンドウ表示中にのみ共有の設定/解除を行う |
起動時に「DVDドライブ共有機能 ホスト」画面を表示します。プログラムが実行している最中のみドライブの共有を行います。プログラム終了時にドライブの共有を解除します。 |
PC起動時にタスクトレイアプリとして常駐し普段はアイコン化する |
起動時に「DVDドライブ共有機能 ホスト」画面を表示せずにタスクトレイにアイコン化されます。プログラムが実行している最中のみドライブの共有を行います。プログラム終了時にドライブの共有を解除します。 |
PC起動時にタスクトレイアプリとして常駐し終了後も共有状態を維持する |
起動時に「DVDドライブ共有機能 ホスト」画面を表示せずにタスクトレイにアイコン化されます。起動時にドライブが共有されていない場合は自動的にドライブを共有します。プログラム終了時にドライブの共有を解除しません。 |
環境 |
必要事項 |
クライアントPCのOS |
- Windows(R)
7 Starter 32bit |
ホストPCのOS |
- Windows(R)
7 Starter 32bit |
ハードディスク |
クライアントPC、ホストPC共に5MB以上の残り容量 |
クライアントPC |
FMV-BIBLOシリーズ
パソコン |
ホストPC |
FMVシリーズ パソコン |
Windows
は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
Windows is a trademark of the Microsoft group of companies.
Microsoft、Windows Vista は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
DVDドライブ共有機能設定は、富士通株式会社の製品名です。
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